EC実務ラボ
販促中級者

まとめ買い・セット販売の促進テクニック|客単価を上げる商品構成の作り方

2026年3月20日

セット商品の組み方4パターン(同一商品/関連商品/松竹梅/福袋)と価格設計の計算テンプレート、アップセル・クロスセルの導線設計、モール別設定方法まで。客単価を上げるまとめ買い・セット販売の実務ガイドです。

対象読者: セット販売・まとめ買い施策で客単価を上げたいEC担当者

この記事で分かること

  • セット商品の組み方は同一商品セット・関連商品セット・松竹梅・福袋の4パターンに整理できる
  • バンドル効果により、セット購入は個別購入よりもお得感が高く感じられ、客単価が上がる
  • 価格設計は3つの割引パターン(定額値引き/定率割引/定額固定)から商材に合うものを選ぶ
  • アップセルは商品ページで上位商品に誘導、クロスセルはカート画面で関連商品を提案する
  • 楽天は組み合わせ販売、Amazonはバリエーション/マルチパック、Yahoo!はまとめ買い割引で設定
  • 松竹梅の法則を使うと、約60%の顧客が中間価格帯(竹)を選ぶ傾向がある
  • 効果測定は客単価・セット購入率・購入点数の3指標で行い、構成を継続的に最適化する

「客単価が伸び悩んでいるが、値引き以外で上げる方法が分からない」「セット販売をやってみたいが、どんな組み合わせにすればいいか迷う」——EC運営で客単価向上に悩む担当者は多いのではないでしょうか。

まとめ買いやセット販売は、値引きに頼らずに客単価を上げる代表的な販促手法です。行動経済学の「バンドル効果」により、個別に買うよりもセットで買った方が心理的なお得感が高まり、購入点数と客単価の両方が向上します(ネクストエンジン)。

本記事では、セット商品の4つの組み方パターンから、利益を守る価格設計、アップセル・クロスセルの導線設計、楽天・Amazon・Yahoo!のモール別設定方法、効果測定まで網羅します。2026年3月時点の情報を反映しています。

まとめ買い・セット販売が客単価を上げる仕組み

バンドル効果とは|「セットで買った方がお得」の心理

バンドル効果とは、複数の商品をセットにすることで、個別購入よりもお得に感じさせる心理効果です。

たとえばシャンプー(1,500円)とトリートメント(1,200円)を個別に販売すると合計2,700円ですが、「シャンプー+トリートメントセット 2,400円」と表示すると、300円の割引以上のお得感を感じさせることができます。

これは「合計金額を1つの数字で提示する」ことで心理的な支払いの痛みが1回に集約されるためです。お得感設計の10テクニックでも解説している通り、お得感は金額だけでなく「見せ方」で大きく変わります。

客単価向上のメカニズム(購入点数UP × 商品単価UP)

客単価を上げる方法は2つあります。

方法施策
購入点数を増やすまとめ買い割引、クロスセル「3個以上で10%OFF」「この商品を買った人はこちらも」
商品単価を上げる松竹梅セット、アップセル「プレミアムセットはこちら」「上位モデルとの比較表」

セット販売・まとめ買い施策は、この両方にアプローチできる点が強みです。

セット販売・まとめ買い・アップセル・クロスセルの違い整理

手法定義目的実施タイミング
セット販売異なる商品を組み合わせて1パッケージで販売購入点数UP商品ページ
まとめ買い割引同一商品を複数購入すると割引購入数量UP商品ページ・カート画面
アップセル検討中商品より上位・高額の商品を提案商品単価UP商品ページ
クロスセル検討中商品の関連商品を提案購入点数UPカート画面・サンクスページ

セット商品の組み方4パターン

セット商品の組み方は以下の4パターンに整理できます。

  1. 同一商品セット(まとめ買い)
  2. 関連商品セット(使用シーン別の組み合わせ)
  3. 松竹梅セット(3段階の価格帯)
  4. 福袋・おまかせセット
パターン推奨商材値引き目安期待効果難易度
同一商品セット消耗品、日用品、食品5〜15%客単価20〜30%UP
関連商品セット美容、アパレル、キッチン用品5〜10%客単価15〜25%UP
松竹梅セット化粧品、健康食品、ギフト商品竹を基準に設計単価UP(竹への誘導)
福袋・おまかせアパレル、食品、雑貨30〜50%相当在庫処分+新規獲得

①同一商品セット|消耗品・日用品のまとめ買い

最もシンプルなパターンです。同じ商品を「3個セット」「6個セット」のようにまとめて販売します。

向いている商材: シャンプー、洗剤、サプリメント、食品、ペット用品など、定期的に消費される商品

設計のポイント:

  • 割引は「1個あたり○円お得」と金額で見せるのが効果的
  • 2個セット・3個セット・6個セットなど複数の選択肢を用意する
  • 送料無料ラインと連動させると、送料無料到達のために追加購入する動機も加わる

②関連商品セット|使用シーン別の組み合わせ

関連性の高い商品同士を組み合わせるパターンです。

向いている商材: シャンプー+トリートメント、基礎化粧品3点セット、コーヒー豆+ドリッパー、パスタ+ソース+オリーブオイルなど

設計のポイント:

  • 「一緒に使うと効果的」「このセットで○○が完成」など、組み合わせの理由を明示する
  • 主力商品+関連商品の組み合わせで、主力商品の売上を落とさずに客単価を上げる
  • ギフト需要を意識する場合は箱やラッピングも含めたセットにする

③松竹梅セット|3段階の価格帯で「竹」に誘導

行動経済学の「松竹梅の法則(極端回避性)」を活用したパターンです。3つの選択肢を提示すると、約60%の消費者が中間価格(竹)を選ぶという傾向があります。

グレード構成例(化粧品の場合)価格狙い
松(お試し)化粧水のみ2,000円価格の低いアンカーを設定
竹(定番)化粧水+美容液3,500円ここに誘導(最も選ばれやすい)
梅(プレミアム)化粧水+美容液+クリーム5,000円高単価の選択肢を提示(一部の顧客が購入)

設計のポイント:

  • 「竹」に最も利益率が高い構成を配置する
  • 「梅」は利益度外視でもOK。「竹」がお得に見えるためのアンカーとして機能する
  • 3つの価格差は等間隔にせず、松と竹の差を小さく、竹と梅の差を大きくすると「竹」が選ばれやすい
💡松竹梅の法則は「極端回避性」とも呼ばれ、人は最も高いものと最も安いものを避け、中間を選ぶ傾向があります。これを利用して、最も売りたい商品セットを中間に配置するのがテクニックです。

④福袋・おまかせセット|お得感と在庫処分の両立

中身を店舗が選定するセットです。「○○円相当が半額」という強いお得感で集客と在庫処分を同時に実現します。

向いている商材: アパレル、食品(詰め合わせ)、雑貨、コスメ

設計のポイント:

  • セット内容を一部公開し、「必ず入る目玉商品」を明示すると購入のハードルが下がる
  • 在庫処分品だけでなく、人気商品も1〜2点含めて満足度を確保する
  • 正月・周年記念・年末など、イベント性のあるタイミングに限定するとブランド毀損を防げる

「○個以上で○%OFF」の価格設計と利益計算

3つの割引パターン(定額値引き/定率割引/定額固定)

パターンメリットデメリット推奨ケース
定額値引き2個で300円OFF、3個で600円OFF割引額が明確で分かりやすい低単価商品では割引率が大きくなりすぎる中〜高単価商品
定率割引2個で5%OFF、3個で10%OFF単価に比例するため利益管理しやすい割引額がすぐ分からない幅広い価格帯の商品
定額固定3個で5,000円(個別計7,200円)セット価格のお得感が一目瞭然価格改定時に再計算が必要定番の消耗品セット

利益を守る価格設計テンプレート(計算式付き)

セット価格が利益を圧迫しないかを事前に確認する計算式です。

セット利益 = セット販売価格 −(原価合計 + モール手数料 + 送料)

計算例: 1個1,500円(原価600円)の商品を3個セット4,000円で販売する場合

項目個別3個購入3個セット販売
売上4,500円4,000円
原価1,800円1,800円
モール手数料(10%)450円400円
送料500円500円
粗利1,750円1,300円
1個あたり粗利583円433円

この例では1個あたり粗利が150円減りますが、3個セットにすることで確実に3個分の売上が発生するため、購入率が向上すれば利益総額は増加します。

割引率の目安|商材別の適正レンジ

商材推奨割引率理由
消耗品・日用品5〜10%元々の購入頻度が高く、浅い割引でも購入動機になる
食品・飲料5〜15%賞味期限があるため、まとめ買いの動機付けが必要
美容・コスメ5〜10%ブランドイメージを守るため深すぎる割引は避ける
アパレル10〜20%コーディネート提案とセットで付加価値を出す
セット割引の効果を最大化するには、割引額を「セット価格」ではなく「1点あたり○円お得」の形で見せましょう。「3個セット4,000円」よりも「1個あたり167円お得!」の方が具体的なお得感が伝わります。

アップセル・クロスセルの導線設計

セット販売だけでなく、アップセル・クロスセルの導線を設計することで、客単価をさらに引き上げられます。

アップセルの導線|商品ページで上位商品に誘導する

アップセルは検討中の商品より上位・高価格の商品を提案する手法です。

配置場所実装パターン効果
商品ページ内「こちらもおすすめ」で上位モデルを表示商品比較検討中に単価アップ
商品ページ内容量違い・グレード違いの比較表を設置上位商品のコスパを可視化
カート画面「○○円プラスでプレミアム版に」購入直前の単価アップ

効果的なアップセルのコツ:

  • 現在の商品との価格差が20〜30%以内の上位商品を提案する(差が大きすぎると効果が薄い)
  • 「○円プラスで○○が付く」と追加コストを小さく見せる
  • 比較表で「何が違うのか」を視覚的に明示する

クロスセルの導線|カート画面で関連商品を提案する

クロスセルは検討中の商品と関連する別カテゴリの商品を提案する手法です。

配置場所実装パターン効果
カート画面「この商品を買った人はこちらも購入しています」購入直前の追加購入
商品ページ下部「一緒に使うと効果的」で関連商品を表示使用シーンのイメージ喚起
購入完了ページ「次回のお買い物に」で関連商品+クーポンを表示リピート+クロスセル

「この商品を買った人はこちらも」レコメンドの設計

レコメンド表示は以下の優先順で設計します。

  1. 購買データ連動型: 実際の購買データから「よく一緒に買われる商品」を表示(最も効果が高い)
  2. カテゴリ関連型: 同カテゴリ・同ブランドの商品を表示
  3. 手動設定型: 店舗が推奨する関連商品を手動で設定

モールでは楽天・Amazonともに購買データに基づくレコメンドが自動表示されますが、手動で「おすすめセット」を設定できる機能も活用しましょう。

モール別のセット販売設定方法

楽天市場:組み合わせ販売・SKUプロジェクト活用

楽天では以下の方法でセット販売を実現できます。

  • 組み合わせ販売機能: RMSから設定。「商品A+商品Bを一緒に買うと○円OFF」のルールを作成可能
  • セット商品としての新規登録: セット専用の商品ページを作成し、構成品をまとめた1つの商品として登録
  • SKUプロジェクト対応: サイズ・カラーのバリエーションに加え、セット構成もSKU管理可能

楽天のセール施策との併用は楽天スーパーSALE準備チェックリストも参照してください。

Amazon:バリエーション登録・マルチパック・セット商品

Amazonでは以下の方法があります。

  • マルチパック: 同一商品の複数個セット。「3個パック」等で登録。在庫管理はFBAが自動化
  • バリエーション: サイズ・個数のバリエーションとして登録。1つの商品ページで単品とセットを切り替え可能
  • セット商品(バンドル): 異なる商品を1つのASINとして登録。Amazon Brand Registryへの登録が必要な場合あり

Yahoo!ショッピング:まとめ買い割引・クーポン設定

Yahoo!では以下の方法で対応します。

  • まとめ買い割引: ストアクリエイターProで「○個以上購入で○%OFF」を設定
  • クーポンとの組み合わせ: セット購入者限定のクーポンを発行し、まとめ買いを促進
  • STORE's R∞連動: セット未購入者に対してセット商品のレコメンドクーポンを自動配信

モール別比較表

項目楽天市場AmazonYahoo!ショッピング
セット販売機能組み合わせ販売、セット商品登録マルチパック、バンドル商品まとめ買い割引
まとめ買い割引組み合わせ販売で設定可プロモーション機能で設定ストアクリエイターProで設定
在庫連動手動(SKUプロジェクトで改善中)FBAは自動連動手動
レコメンド楽天AIレコメンド+手動設定購買データ自動連動STORE's R∞

まとめ買いを促すページ設計のコツ

セット商品を登録しても、ページの見せ方が悪いと購入されません。

セット商品ページの構成要素

効果的なセット商品ページには以下の要素を含めましょう。

  • 個別購入との差額表示: 「個別購入だと○○円 → セットなら△△円(□□円お得!)」
  • セット内容の一覧: 各商品の画像・名称・単品価格を並べて表示
  • 使用イメージ: セット商品を実際に使っているシーンの画像
  • 「1個あたり○円」の表示: 単品との比較で割安感を訴求

「あと○個で割引」のカート内表示

「あと1個追加で10%OFFになります」のようなカート内表示は、購入直前の追加購入を強力に促します。送料無料ラインの「あと○○円で送料無料」表示(送料無料ラインの決め方参照)と同様の心理効果が働きます。

商品画像でセットの中身を伝えるテクニック

  • セット全体を俯瞰で撮影した「全体像」画像を1枚目に
  • 各商品のクローズアップ画像を2枚目以降に
  • 「○点セット」「○○円お得」のテキストをサムネイルに入れる(楽天の画像ガイドラインに注意)

効果測定と改善のポイント

追うべきKPI(客単価・セット購入率・購入点数)

KPI計算方法目標の目安
客単価売上合計 ÷ 注文件数導入前比10〜30%UP
セット購入率セット商品の注文件数 ÷ 全注文件数 × 10015〜25%
平均購入点数販売数量合計 ÷ 注文件数導入前比0.3〜0.5個UP

KPIの設計全般についてはEC担当者が見るべきKPIも参照してください。

セット構成のA/Bテスト方法

セット構成の最適化には以下のA/Bテストが効果的です。

  • 構成テスト: 同じ価格帯で組み合わせ商品を変えて比較(どの組み合わせが売れるか)
  • 価格テスト: 同じ構成で割引率を変えて比較(5%OFFと10%OFFでどちらのROIが高いか)
  • 見せ方テスト: 商品ページの構成要素(差額表示の有無、画像パターン等)を変えて比較

「セット疲れ」を避ける運用のコツ

セット商品を増やしすぎると、選択肢が多すぎて逆に購買が停滞する「選択のパラドックス」が起きます。

  • セット商品の数は1カテゴリあたり3〜5種類に抑える
  • 季節ごとにセット構成を見直し、売れないセットは整理する
  • 「定番セット」と「期間限定セット」を分け、定番セットは通年販売する

よくある質問(FAQ)

Q1. セット販売とまとめ買い割引の違いは何ですか?

セット販売は異なる商品を組み合わせて1つのパッケージとして販売する方法です。まとめ買い割引は同一商品を複数個購入した場合に割引を適用する方法です。セット販売は関連商品の購入を促し、まとめ買いは1商品あたりの購入数を増やす施策です。

Q2. アップセルとクロスセルの違いは何ですか?

アップセルは検討中の商品より上位・高価格の商品を提案する手法です(NTTドコモビジネスX)。クロスセルは検討中の商品と関連する別カテゴリの商品を提案する手法です。アップセルは商品単価を上げ、クロスセルは購入点数を増やすことで、それぞれ客単価を向上させます。

Q3. セット販売で客単価はどのくらい上がりますか?

商材やセット構成によりますが、10〜30%の客単価向上が一般的な目安です。消耗品のまとめ買いセットでは20〜30%、関連商品セットでは15〜25%の向上が期待できます。松竹梅の法則を活用すると中間価格帯への誘導で単価が上がりやすくなります。

Q4. セット商品の価格はどう設定するのが正解ですか?

基本は個別購入の合計額から5〜15%の割引が目安です。割引額は「1点あたり○円お得」と金額で見せると効果的です。粗利率から逆算し、セット全体の粗利が個別販売時を下回らないよう設定しましょう。値引きとポイント還元の使い分けは値引きとポイント還元の使い分けも参照してください。

Q5. 松竹梅の法則とは何ですか?

3段階の価格帯を設定すると、約60%の消費者が中間価格(竹)を選ぶという行動経済学の法則です。EC販売では「お試しセット(松)」「定番セット(竹)」「プレミアムセット(梅)」のように3つの選択肢を用意すると、中間の定番セットへの誘導が効きます。

Q6. セット販売の在庫管理はどうすればいいですか?

セット専用のSKUを作成し、セット構成品の在庫数と連動させるのが基本です。楽天の組み合わせ販売やAmazonのマルチパックは在庫連動が自動化されています。手動管理の場合は、構成品のうち最も少ない在庫数がセット販売可能数になります。

Q7. セット販売は抱き合わせ販売で違法になりませんか?

セット販売は原則として合法です。違法になる「抱き合わせ販売」は、市場支配的な事業者が人気商品と不人気商品を強制的にセットにして販売を拒否するケースです(LOGILESS)。ECサイトでセット商品と単品商品を併売している限り、独占禁止法上の問題はありません。

Q8. セット販売に向いている商材・向いていない商材は?

向いている商材は、消耗品(まとめ買い需要)、関連性の高い商品群(シャンプー+トリートメント等)、ギフト需要がある商品です。向いていない商材は、単品で高額かつ購入頻度が低い商品(家電等)、組み合わせの必然性がない商品です。

次に読むべき記事

まとめ

まとめ買い・セット販売は、値引きに頼らずに客単価を上げる効果的な販促手法です。自社の商材に合った組み方パターンを選び、利益を守る価格設計を行いましょう。

  • セット商品は4パターン(同一商品/関連商品/松竹梅/福袋)から商材に合うものを選ぶ
  • 松竹梅の法則で約60%の顧客が中間価格帯(竹)を選ぶ。最も売りたい商品を中間に配置
  • 割引額は「1点あたり○円お得」で見せると効果的。セット全体の粗利が赤字にならないか事前計算
  • アップセルは商品ページ、クロスセルはカート画面が主な配置場所
  • 楽天は組み合わせ販売、Amazonはマルチパック/バンドル、Yahoo!はまとめ買い割引で設定
  • セット商品は1カテゴリ3〜5種類に抑え、「選びすぎて買えない」を防ぐ
  • 客単価・セット購入率・購入点数の3指標で効果測定し、A/Bテストで構成を最適化

まずは自社で最も売れている商品のまとめ買いセット(同一商品×3個)から始めてみてください。セット販売以外の販促手法はお得感設計の10テクニック、クーポンとの組み合わせはECクーポン施策の設計ガイドも活用してください。

よくある質問

Q. セット販売とまとめ買い割引の違いは何ですか?

A. セット販売は異なる商品を組み合わせて1つのパッケージとして販売する方法です。まとめ買い割引は同一商品を複数個購入した場合に割引を適用する方法です。セット販売は関連商品の購入を促し、まとめ買いは1商品あたりの購入数を増やす施策です。

Q. アップセルとクロスセルの違いは何ですか?

A. アップセルは検討中の商品より上位・高価格の商品を提案する手法です。クロスセルは検討中の商品と関連する別カテゴリの商品を提案する手法です。アップセルは商品単価を上げ、クロスセルは購入点数を増やすことで、それぞれ客単価を向上させます。

Q. セット販売で客単価はどのくらい上がりますか?

A. 商材やセット構成によりますが、10〜30%の客単価向上が一般的な目安です。消耗品のまとめ買いセットでは20〜30%、関連商品セットでは15〜25%の向上が期待できます。松竹梅の法則を活用すると中間価格帯への誘導で単価が上がりやすくなります。

Q. セット商品の価格はどう設定するのが正解ですか?

A. 基本は個別購入の合計額から5〜15%の割引が目安です。割引額は「1点あたり○円お得」と金額で見せると効果的です。粗利率から逆算し、セット全体の粗利が個別販売時を下回らないよう設定しましょう。

Q. 松竹梅の法則とは何ですか?

A. 3段階の価格帯を設定すると、約60%の消費者が中間価格(竹)を選ぶという行動経済学の法則です。EC販売では「お試しセット(松)」「定番セット(竹)」「プレミアムセット(梅)」のように3つの選択肢を用意すると、中間の定番セットへの誘導が効きます。

Q. セット販売の在庫管理はどうすればいいですか?

A. セット専用のSKUを作成し、セット構成品の在庫数と連動させるのが基本です。楽天の組み合わせ販売やAmazonのマルチパックは在庫連動が自動化されています。手動管理の場合は、構成品のうち最も少ない在庫数がセット販売可能数になります。

Q. セット販売は抱き合わせ販売で違法になりませんか?

A. セット販売は原則として合法です。違法になる「抱き合わせ販売」は、市場支配的な事業者が人気商品と不人気商品を強制的にセットにして販売を拒否するケースです。ECサイトでセット商品と単品商品を併売している限り、独占禁止法上の問題はありません。

Q. セット販売に向いている商材・向いていない商材は?

A. 向いている商材は、消耗品(まとめ買い需要)、関連性の高い商品群(シャンプー+トリートメント等)、ギフト需要がある商品です。向いていない商材は、単品で高額かつ購入頻度が低い商品(家電等)、組み合わせの必然性がない商品です。

✍️

EC実務ラボ編集部

Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングの3モール運営経験をもとに、EC担当者が実務で使えるナレッジを整理しています。広告運用、商品ページ改善、分析、販促設計が主な領域です。

セット販売の価格設計テンプレート

セット商品の利益計算と割引率シミュレーションができるスプレッドシートテンプレートを配布しています。

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